まなざし · 01

とどくまえJust Before It Reaches

並んで立ってと 言うかわりに
石畳に丸を 三つ描く
けんけんぱと 唱えたら
小さな靴が 先に跳んだ

振り向いた その口もとに
わたしはそっと 指を下ろす

つなごうとした 手がまだ届かない
その隙間に 光が座っている
見つめる人と 見つめられる人の
あいだで ほどけてゆく笑顔

光が母の 頬に降りて
父の目尻で ひと休みする
見上げる子どもの 前髪へ
そっと陽だまりを 置いていく

振り向いた その口もとに
わたしはそっと 指を下ろす

つなごうとした 手がまだ届かない
その隙間に 光が座っている
見つめる人と 見つめられる人の
あいだで ほどけてゆく笑顔

笑ってとは 言わないかわりに
けんぱの続きを そっと数える
丸がひとつ 増えるたびに
三つの影が 重なってゆく

つなごうとした 手がまだ届かない
その隙間に 光が座っている
見つめる人と 見つめられる人の
あいだで ほどけてゆく笑顔

つなごうとした 手がいま届いた

詞
Akira Okumura
歌・曲
Aotsuki

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