余白 · 05
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笑い終わる前に 小さな音がした
ろうそくの火が 手のひらの 太陽になる
庭の草の上で 小さな手が 蝶になる
笑い声は ページに焼けた 光のあと
今日が ゆっくり 紙のほうへ 傾く
わたしのなかで ページが 静かに増える
閉じても ひらいた跡のほうへ またひらく
増えるだけの アルバム 光の側が 重い
暗いページも 同じ紙に 貼ってある
めくる手が 止まるところに 折り目がつく
写ったきみは 止まらないまま 川になる
泣き終わった顔も 光のほうを向く
旅先の窓は めくったばかりの ページ
紙は あたった光の ぶんだけ 焼けていく
ぶれたままの 光も 白い紙に 貼る
よくひらくページの 角が やわらかくなる
閉じても ひらいた跡のほうへ またひらく
増えるだけの アルバム 光の側が 重い
暗いページも 同じ紙に 貼ってある
めくる手が 止まるところに 折り目がつく
何度も戻る ページで 背表紙が割れる
割れたところから 軽く ひらいていく
次のページは まだ 光の前の 白さ
閉じても ひらいた跡のほうへ またひらく
増えるだけの アルバム 光の側が 重い
暗いページも 同じ紙に 貼ってある
めくる手が 止まるところに 折り目がつく
小さな音がして ページが また増える
- 詞
- Akira Okumura
- 歌・曲
- Aotsuki