ふるえ · 01

音が消えた夜The Night the Music Faded

街のあかりが ひとつずつ消えて
残ったのは 遠い車の音
イヤホンの奥で 曲がふっと止まる
息をのむあいだ 夜がひろがる

次の曲までの 短い静けさ
なぜか いちばん 長く聴いていた

音が消えた夜の 大きさを知った
聞こえないものに 耳をすませてた
白い息だけが ゆっくりのぼって
月のあるほうへ 消えていった

帰り道の角で 立ち止まったまま
続きを聴くのが もったいなくて
楽譜の途中の 小さな休み
ピアニストの手が 宙に浮かんでる

次の曲までの 短い静けさ
なぜか いちばん 長く聴いていた

音が消えた夜の 大きさを知った
聞こえないものに 耳をすませてた
白い息だけが ゆっくりのぼって
月のあるほうへ 消えていった

鳥肌のわけは 訊かないでおいた
答えたら 消えてしまいそうで

音が消えた夜の 大きさを知った
聞こえないものに 耳をすませてた
白い息だけが ゆっくりのぼって
月のあるほうへ 消えていった

音が消えた夜の 大きさのなかで

詞
Akira Okumura
歌・曲
Aotsuki

02 →