Aotsuki青月

ふるえ · 02

三人の前でIn Front of Three

ちいさなお店の すみっこのステージ
ならんだ椅子には みっつの影
ゆびさきがふるえて うまく笑えない
それでもさいしょの 音を鳴らした

マイクのむこうで だれかが息をすう
ちいさなその音を わすれたくない

みっつの拍手が くらやみをあたためる
まちがえた音ごと 手のなかにひろって
かえりの電車で なんどもきこえる
ちいさなお店の おおきな夜

おわってから聞いた 「また来るね」のこえ
かたづけのその手が すこし止まった
たりないところを かぞえていた指に
ドアのベルの音が やけにやさしい

マイクのむこうで だれかが息をすう
ちいさなその音を わすれたくない

みっつの拍手が くらやみをあたためる
まちがえた音ごと 手のなかにひろって
かえりの電車で なんどもきこえる
ちいさなお店の おおきな夜

てをのばしたら とどきそうなきょりで
げんの音が しずかに息をしてる

みっつの拍手が くらやみをあたためる
まちがえた音ごと 手のなかにひろって
かえりの電車で なんどもきこえる
ちいさなお店の おおきな夜

みっつの拍手が こんやも鳴っている

Akira Okumura
歌・曲
Aotsuki

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