まなざし · 05

ひかりの居場所Where the Light Belongs

朝のスタジオが まだ冷たくて
壁に立てかけた 椅子がひとつ
きみが何も言わずに それをどけて
わたしの後ろを 白く空ける

ひとつめの 灯りが斜めから
わたしの肩に そっとのる

誰に届けたいのかと 聞かれて
思い浮かべた 顔がひとつ

光が居場所を 探している
わたしの頬の 少し手前で
まだ言葉に ならないものが
縁からゆっくり 浮かんでくる

きみがまだ 何も写さずに
しばらく わたしの話を聞く
歌を始めた 冬の窓の話
手のひらの ふるえの話

ふたつめの 灯りが低く
足もとの影を やわらげる

誰に届けたいのかと 聞かれて
思い浮かべた 顔がひとつ

光が居場所を 探している
わたしの頬の 少し手前で
まだ言葉に ならないものが
縁からゆっくり 浮かんでくる

シャッターの 音が聞こえたとき
もうカメラを 見ていなかった
思い浮かべた あの顔に
少しだけ 微笑んでいた

光が居場所を 探している
わたしの頬の 少し手前で
まだ言葉に ならないものが
縁からゆっくり 浮かんでくる

白い壁に 残った光の跡
明日もそこに 立てる気がする

詞
Akira Okumura
歌・曲
Aotsuki

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