余白 · 03

夜のドライブYoru no Drive

まだ起きてる 信号待ちの きみの声
うなずくかわりに 窓を少しあけた
夜のにおいが 車のなかに 入ってくる
青に変わって 静かに 街が動きだす

高い道にのると 街が色をこぼす
赤と 橙と 白が 窓をすべる

遠回りのぶんだけ 夜が長くなる
光の粒が きみのまつげにとまる
昼の道が いま 別の名前で呼ばれる
たどりつく前の 時間を ゆっくり走る

昼に見た看板が 夜は星のように
遠くで低い音が ひとつ のびている
道のわきに ひとつ 起きている灯り
きみの指が 音楽を 少し小さくした

前を向いたまま きみの声が低くなる
昼より少し やわらかい言葉が おちる

遠回りのぶんだけ 夜が長くなる
光の粒が きみのまつげにとまる
昼の道が いま 別の名前で呼ばれる
たどりつく前の 時間を ゆっくり走る

帰り道を ひとつ 遠く選んだ夜
ずっとあとになっても 窓に浮かぶ光
わたしの目にも 同じ色が 流れている

遠回りのぶんだけ 夜が長くなる
光の粒が きみのまつげにとまる
昼の道が いま 別の名前で呼ばれる
たどりつく前の 時間を ゆっくり走る

行き先は まだ訊かないまま 青に変わる

詞
Akira Okumura
歌・曲
Aotsuki

← 0204 →